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No.706新着 カナダ沿岸警備隊の新しい極地砕氷船「ポーラー・マックス」、ダビー造船所との建造契約は32億5,000万カナダドル(約3,597億円)(税抜・2025年3月契約・全長139m・2030年までに引き渡し予定)

カナダ政府は2025年3月8日、沿岸警備隊の新しい極地砕氷船1隻の建造を、ケベック州のダビー造船所に税抜32億5,000万カナダドル(約3,597億円)で発注した。全長139mで、2030年までの引き渡しを予定する。

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調べた日
2026年10月25日
分野
乗り物
対象
性別問わず
タグ
法人・役所向け公共・インフラ入札・調達一点もの
価格の枠
1000万円以上
地域
海外(カナダ)
価格の種類
実例
品目
極地用の大型砕氷船1隻の建造(ポーラークラス2・全長139m)

価格と出典

【価格】 ・カナダ公共サービス・調達省は2025年3月8日、沿岸警備隊が使う極地砕氷船1隻の建造契約を、Chantier Davie Canada Inc.(ダビー造船所)に税抜32億5,000万カナダドル(約3,597億円)で結んだと発表した(カナダ政府の発表・2025年3月8日) ・この契約の前に、同じ船の準備の契約として1,430万カナダドル(約15.8億円)をダビーに出している(カナダ政府の説明資料・2025年3月8日) ・沿岸警備隊はもう1隻の極地砕氷船を、バンクーバーのシースパン造船所に建造させる。こちらは2025年3月7日の契約で31億5,000万カナダドル(約3,486億円)。その前に、設計の仕上げや早めに買う部品などの3つの契約で合わせて11億2,000万カナダドル(約1,240億円)を出している(同) ・2隻の比べ(カナダ政府の説明資料から) | 造船所 | 建造契約 | その前の契約 | 全長 | 引き渡しの予定 | | ダビー(ケベック州レヴィ) | 32億5,000万カナダドル(約3,597億円) | 1,430万カナダドル(約15.8億円) | 139m | 2030年 | | シースパン(バンクーバー) | 31億5,000万カナダドル(約3,486億円) | 11億2,000万カナダドル(約1,240億円) | 158m | 2032年 | ・建造契約だけを比べると、ダビーの船のほうが1億カナダドル(約111億円)高い。前の契約まで足すと、ダビーは約32億6,400万カナダドル(約3,613億円)、シースパンは約42億7,000万カナダドル(約4,726億円)になる(このサイトでの計算) 【内訳・条件】 ・ダビーの船は全長139mで、氷の等級は「ポーラークラス2」。北極の奥で氷を割って進み、一年中、海の調査ができる(カナダ政府の説明資料) ・船の一部は、ダビーが持つフィンランドのヘルシンキ造船所で造る。カナダの働き手がフィンランドの働き手と一緒に作業する。その間に、ケベック州レヴィの造船所の設備の改修を進める(同)。米国・フィンランドと2024年11月13日に結んだ砕氷船の協力の取り決め(ICE Pact)に沿ったやり方とされる(カナダ政府の発表) ・政府の発表は、2隻はいま沿岸警備隊で最も力のある砕氷船より大きく、力が強く、進んだ船になるとしている。2隻は性能が違い、合わせて北極でのすべての任務をこなし、一年中その海域にいられるようにする(カナダ政府の発表・説明資料) ・カナダが極地砕氷船2隻を買うと発表したのは2021年5月。沿岸警備隊は砕氷船を18隻持ち、その数は世界で2番目に多い(カナダ政府の発表) ・ダビーは、この契約は値段を決めた形(固定価格)だとしている。鋼材の切り出しは2025年8月20日に始まった。ダビーはレヴィの造船所に8億4,000万ドル(約930億円)をかけて改修を進めている(ダビーの発表・2025年8月20日) ・2026年5月には、フィンランドのSATA造船所で造った最初の船体の部分(ブロック)が船でヘルシンキへ運ばれ、5月28日に船体の組み立ての始まりを祝う式が開かれた(Arctic Today・2026年6月16日) 【注意】 ・32億5,000万カナダドル(約3,597億円)は税抜の契約額で、使い終わった額ではない。船はまだ建造中 ・契約額に、乗組員の訓練や引き渡し後の運用・修理の費用が含まれるかは、確かめた資料に書かれていない ・船の乗組員の数、速さ、割れる氷の厚さは、確かめた政府の資料には書かれていない ・Arctic Today の2026年6月の記事は、ダビーグループの社員が書いたもので、もとは別の媒体に載った。ヘルシンキ造船所は「予定どおり、予算どおり」に進んでいると話している(同)。会社側の記事なので、政府の確認ではない ・ダビーの発表の8億4,000万ドル(約930億円)はレヴィの造船所の改修の額で、砕氷船の契約額とは別。何の通貨かは発表に書かれていないが、カナダの会社の発表なのでカナダドルと考えられる ・円に直した額は、為替の時点で大きく変わるので書かない ・日本の砕氷研究船「みらいⅡ」の建造費は、このサイトに別の記事がある 【なぜこの価格なのか(考察)】 出典の事実:北極の奥の厚い氷を一年中割って進める「ポーラークラス2」の船で、いまの沿岸警備隊のどの砕氷船より大きく力が強い。設計から造り方まで新しく、一部をフィンランドで造る(カナダ政府の発表・説明資料)。シースパンの船は、特殊な鋼材と溶接を試すための試作ブロックまで造った(カナダ政府の説明資料)。 推測:厚い氷にぶつかっても壊れない船体には特別な鋼材と高い溶接の技術が要り、造れる造船所も世界に少ないため、1隻ごとの額が大きくなったと考えられる。カナダが2隻に合わせて60億カナダドル(約6,641億円)を超える額を出すのは、北極の海に一年中船を出せることを、国の主権と安全を守るうえで欠かせないと見ているためと考えられる。 【どんな人が利用しているか(考察)】 出典の事実:使うのはカナダ沿岸警備隊で、費用は国の造船の計画(国家造船戦略)から出る。北極には約15万人のカナダ人と先住民の人々が暮らす(カナダ政府の発表)。推測:完成後は、北極の村へ物資を運ぶ船の道を開けることや、海の調査、救助などに使われると考えられる。 【提供元】 ・Chantier Davie Canada Inc.(ダビー造船所) — 砕氷船を建造するカナダ・ケベック州レヴィの造船所。フィンランドのヘルシンキ造船所も持つ — https://www.davie.ca/ ・カナダ公共サービス・調達省 — 契約を結び発表した政府の役所 — https://www.canada.ca/en/public-services-procurement.html 【原文】 ・Government of Canada awards contract to Chantier Davie Canada Inc. for construction of new polar icebreaker(Public Services and Procurement Canada・2025年3月8日)https://www.canada.ca/en/public-services-procurement/news/2025/03/government-of-canada-awards-contract-to-chantier-davie-canada-inc-for-construction-of-new-polar-icebreaker.html ・Construction of new polar icebreakers for the Canadian Coast Guard(Public Services and Procurement Canada・2025年3月8日)https://www.canada.ca/en/public-services-procurement/news/2025/03/construction-of-new-polar-icebreakers-for-the-canadian-coast-guard.html 【出典】 ・Government of Canada awards contract to Chantier Davie Canada Inc. for construction of new polar icebreaker(カナダ公共サービス・調達省・2025年3月8日)https://www.canada.ca/en/public-services-procurement/news/2025/03/government-of-canada-awards-contract-to-chantier-davie-canada-inc-for-construction-of-new-polar-icebreaker.html ・Construction of new polar icebreakers for the Canadian Coast Guard(カナダ公共サービス・調達省の説明資料・2025年3月8日)https://www.canada.ca/en/public-services-procurement/news/2025/03/construction-of-new-polar-icebreakers-for-the-canadian-coast-guard.html ・Polar Max steel cutting launches construction phase for Canada's flagship Polar Max icebreaker(Davie・2025年8月20日)https://www.davie.ca/en/news/polar-max-steel-cutting-launches-construction-phase-for-canada-s-flagship-polar-max-icebreaker/ ・Building an Arctic icebreaker: Polar Max takes shape in Helsinki Shipyard(Arctic Today・Peter Rybski・2026年6月16日)https://www.arctictoday.com/building-an-arctic-icebreaker-polar-max-takes-shape-in-helsinki-shipyard/

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