それなんぼ?非日常の商品、サービスは一体いくらなの?

言葉を空白で区切ると、そのどちらも含むものだけが出ます(例:結婚式 費用)。
1語だけでも探せます(例:競走馬)。

← 公共のもの一覧へ戻る

No.699 世界遺産・国宝の姫路城(兵庫県姫路市)大天守「平成の保存修理」、総額23億円(うち文化庁が15億円を支援・2009年10月〜2015年3月・国の資料では24億円)

姫路城大天守の「平成の保存修理」は2009年10月から約5年半かけて行われ、事業費は総額23億円、うち15億円を文化庁が支援したと報じられた。国土交通省の資料は合計24億円としている。

𝕏 でポストする

調べた日
2026年10月23日
分野
公共のもの
対象
性別問わず
タグ
法人・役所向け公共・インフラ日本文化の非日常
価格の枠
1000万円以上
地域
兵庫県
価格の種類
実例
品目
国宝の天守の保存修理(姫路城大天守・屋根瓦の葺き直し、漆喰の塗り直し、構造補強)

価格と出典

【価格】 ・事業費は総額23億円で、うち15億円を文化庁が支援した(トラベル Watch・2015年3月27日。完成記念式典の報道) ・国土交通省(観光庁)の多言語解説文の資料は、2009年から2015年の改修に合計24億円がかかったとしている(国土交通省の資料・2022年10月作成のファイル) ・市民をはじめ全国から目標を上回る5億円の寄付が集まったと、姫路市長が式典で述べた(トラベル Watch) ・23億円のうち文化庁の支援15億円は約65%にあたる(このサイトでの計算) 【内訳・条件】 ・工期は2009年10月から2015年3月まで。施工は鹿島・神埼・立共同企業体(労働新聞社・2011年10月1日)。式典の報道では、文化財建造物保存技術協会も施工にあたったとされる(トラベル Watch) ・大天守は解体せず、素屋根(仮の屋根と囲い)で丸ごと覆って作業した。素屋根は東西47m・南北45m・高さ53m、延べ床面積は約8,300㎡(国土交通省 多言語解説文データベース「平成の大天守保存修理」・2019年度作成の看板の文) ・主な工事は、屋根瓦の葺き直し2,060㎡、瓦の継ぎ目を含む漆喰の塗り直し7,800㎡、耐震のための構造補強(同)。式典の報道は、鯱瓦と7万5,000枚の屋根瓦を葺き直したとしている(トラベル Watch) ・屋根瓦はすべていったん外して調べ、約80%を再び使った。漆喰は麻の繊維・石灰・海藻のりなどを混ぜた昔ながらの材料で塗り直し、耐震補強は地下・1階・6階に入れた(国土交通省の資料) ・進み方:2011年3月に素屋根が完成して見学場所を公開、2012年11月に瓦の葺き替えが終わり、2013年11月に壁と屋根の継ぎ目の漆喰が終わり、2014年1月に構造補強が終わって見学場所を閉じ、2015年3月に事業が完了した(多言語解説文データベース) ・素屋根の中にエレベーターを付けた見学施設「天空の白鷺」を開き、工事中の大天守を間近で見せた。工事の様子をいつでも公開するのは全国で初めての取り組みとされ、入館者は184万人を超えた(トラベル Watch・国土交通省のバリアフリーの事例のページ) ・小天守は、傷み具合から今回の修理を見送った(トラベル Watch) 【注意】 ・事業費は報道の23億円と国の資料の24億円で食い違う。どちらが何を含む額か(素屋根などの仮設工事、見学施設の費用を含むかどうか)は、確かめた資料には書かれていない ・文化庁の15億円を除いた残りを、兵庫県と姫路市、寄付でどう分けたかは確かめきれていない。姫路市は2016年に公式記録集『国宝姫路城大天守保存修理事業』を出しているが、中身は見ていない ・着工の月は、報道と労働新聞が2009年10月、多言語解説文データベースの日本語文が2009年11月としていて食い違う ・「天空の白鷺」の入館料と開館した日は確かめきれていない ・施工した共同企業体の名前は、労働新聞が「神埼」、トラベル Watch が「神崎」と書いていて、表記が分かれる。正しい表記は確かめきれていない ・平成の修理のあとも修理は続いている。2015年度からの10年間の維持管理・保存修理の費用は約145億円、2025年からの10年間の試算は約280億円とされる(プレジデントオンライン・2025年8月30日。香原斗志氏の記事)。いずれも大天守の平成の修理とは別の額 【なぜこの価格なのか(考察)】 出典の事実:高さ53mの素屋根で大天守を数年にわたって覆い、瓦を全部外して調べ、2,060㎡の屋根と7,800㎡の漆喰を昔と同じ材料と技法で直した(国土交通省の資料)。昭和の大修理(1964年完了)から約45年ぶりの大きな修理だった(土木学会・2012年1月16日)。 推測:国宝なので材料も工法も元に合わせる必要があり、手仕事の工程が長く続くうえ、建物を覆う素屋根という大きな仮設が工期のあいだずっと要るため、額が膨らんだと考えられる。費用の半分を大きく超える額を国が支えたのは、国宝で世界遺産でもある建物を残すことを国の仕事と位置づけているためと考えられる。 【どんな人が利用しているか(考察)】 出典の事実:事業を進めたのは姫路市で、文化庁が15億円を支援し、市民や全国からの寄付が5億円集まった。工事中も「天空の白鷺」に184万人以上が訪れた(トラベル Watch)。推測:工事中の城を観光の目玉に変えることで、修理の数年間に客足が落ちるのを抑える狙いがあったと考えられる。 【提供元】 ・姫路市 — 姫路城を管理し、大天守の保存修理を進めた市 — https://www.city.himeji.lg.jp/(兵庫県姫路市) ・鹿島・神埼・立共同企業体 — 大天守保存修理の施工者(公式サイトは確かめきれず) 【出典】 ・姫路城大天守の保存修理完了を祝う記念式典を実施(トラベル Watch/インプレス・2015年3月27日)https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/20150327_694995.html ・いま白鷺の"天守閣"がよみがえる(国土交通省 観光庁 多言語解説文の資料・2022年10月24日作成のファイル)https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001538807.docx ・平成の大天守保存修理(国土交通省 観光庁 多言語解説文データベース・2019年度・姫路市)https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R1-00679.html ・姫路城"平成の大修理" 技術の粋を尽くしての施工に驚嘆(労働新聞社・2011年10月1日)https://www.rodo.co.jp/news/111221/ ・姫路市 国宝指定を受けた城郭の保存修理観覧時を含むバリアフリー化(国土交通省・日付の記載なし)https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/sosei_barrierfree_tk_000055.html ・まちのシンボルは市民の誇り 世界遺産・姫路城大天守保存修理による"ふるさと意識"の醸成(土木学会 行動する技術者たち・2012年1月16日)https://committees.jsce.or.jp/engineers/w17 ・なぜ姫路城は海外客向けの二重価格を導入しないのか(プレジデントオンライン・香原斗志・2025年8月30日)https://president.jp/articles/-/101173

🎲 ほかの「それなんぼ?」をくじで引く

情報・意見(0件)

情報や意見を書くにはログインが要ります(読むだけならログインは要りません)。