No.695 千葉県習志野市が旧習志野文化ホールのパイプオルガン(1978年設置・ベッケラート社製・49ストップ)を新ホールへ移す費用、約9千万円(当初見込み約1億5千万円・うち6千万円をクラウドファンディングで集めて達成)
習志野市は、建て替える文化ホールのパイプオルガンを移す費用を約9千万円とし、うち6千万円をふるさと納税型のクラウドファンディングで募った。2024年10月に8,698万3,000円が集まり、再設置が決まった。
価格と出典
【価格】
・移設費などの見込みは当初約1億5千万円。募集の予告のあと、別の業者から約9千万円の提案があり、市は中身を確かめてこの額を採用した(習志野市の発表・2024年10月1日)
・2024年2月の報道では、解体・再設置・調整で約1億2千万円、工事の間の保管費を入れて約1億5千万円とされていた(東京新聞・2024年2月8日)
・クラウドファンディングの目標額は6千万円。約9千万円から、それまでの寄付約2千万円を引き、さらに手数料が軽くなった分などで約1千万円を減らした(習志野市の発表・2024年10月1日)
・集まった額は8,698万3,000円(個人6,074万5,499円、企業・団体2,623万7,501円)、延べ5,647件(習志野市のページ・2026年3月18日更新)
・このオルガンを造った当時の価格は約1億円(同)
【内訳・条件】
・オルガンは旧西ドイツのベッケラート社製で、ストップ(音色の種類)が49、パイプが3,512本。いちばん小さいパイプは直径約3mm・高さ約6mm、いちばん大きいものは直径約30cm・高さ約5m(習志野市のページ)
・旧ホールは1978年(昭和53年)に開館し、2023年4月1日から長い休館に入った。新ホールは2031年(令和13年)にできる予定で、そこへ再び置く(同)
・募集は2024年10月1日〜31日。目標に届かなければ再設置せず、全額を返す決まりだった。10月27日午後8時5分に目標を超えた(習志野市の発表・習志野市のページ)
・市は再設置に市の費用は使わない方針を示していた(東京新聞・2024年2月8日)。目標を超えた分はオルガンに関わる費用に回すと市長が述べた(ちいき新聞・2025年1月7日)
【注意】
・約9千万円は2024年10月時点の見込みで、解体・保管・再設置それぞれの額や、工事が終わったあとの最終的な費用は確かめきれていない。移設を担う業者の名前も、確かめた資料には書かれていない
・2024年10月25日の東京新聞は、その時点で4,267万円が集まり、市長が残り1週間を見守ると述べたと伝えた。記事の続きは会員向けで、全文は確かめていない
・新しい文化ホールの建設費は「100億円を大きく超える見込み」とされ、オルガンの費用とは別(習志野市の発表)
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:3,512本のパイプ、長いものは約5mあるものを解体し、新ホールができる2031年まで保管し、組み直して音を整える。保管費だけで約3千万円を見込んでいた(このサイトでの計算:約1億5千万円−約1億2千万円)。市の委託先は、この大きさのオルガンを移した例は国内に無いと述べた(ちいき新聞)。
推測:組み立てと音の調整に専門の技術者の手がかかり、休館が長いぶん保管の費用もかさむため、造ったときの約1億円に近い額になったと考えられる。業者の提案で約6千万円下がったことから、移設の方法しだいで額が大きく変わる仕事だと考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:お金を出すのは市で、その元手は市民や企業のふるさと納税型の寄付。支援は個人が約7割(このサイトでの計算)。推測:市は「音楽のまち」の象徴として残すかどうかを、寄付が集まるかで決めたと考えられる。弾くのはホールの演奏会に出るオルガン奏者で、聴くのは市民と考えられる。
【提供元】
・習志野市 — 文化ホールを持ち、オルガンの再設置とクラウドファンディングを進める市(総合政策課) — https://www.city.narashino.lg.jp/(千葉県習志野市)
・ベッケラート社 — オルガンを造った旧西ドイツの会社(公式サイトは確かめきれず)
【出典】
・【千葉県習志野市】「パイプオルガン クラウドファンディング」を実施します(習志野市/PR TIMES・2024年10月1日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000043355.html
・【目標金額 達成】習志野文化ホール パイプオルガン クラウドファンディング(習志野市・2026年3月18日更新)https://www.city.narashino.lg.jp/soshiki/sogoseisaku/oshirase/pipeorgancfor.html
・パイプオルガン存続をクラファンで問う 習志野市、賛否分かれ年末にも実施(東京新聞デジタル・2024年2月8日)https://www.tokyo-np.co.jp/article/308111
・習志野文化ホールにパイプオルガン再設置のクラファン 4267万円集まる(東京新聞デジタル・2024年10月25日)https://www.tokyo-np.co.jp/article/362436
・音楽のまち習志野の象徴再び!パイプオルガンクラファン達成 習志野文化ホール(ちいき新聞・2025年1月7日)https://chiicomi.com/press/2052708/
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