No.684 伊藤若冲の掛軸「旭日松鶴図」、159万ドル(約2.5億円)で若冲の競売の最高記録(2021年・クリスティーズ ニューヨーク)
江戸時代の絵師・伊藤若冲の掛軸「旭日松鶴図」が、2021年3月にクリスティーズ ニューヨークで159万ドル(約1億7000万円)で落札され、若冲の競売の記録になった。予想額の下限30万ドル(約4,732万円)の5倍以上。
価格と出典
【価格】
・落札額:159万ドル(約1億7000万円)(美術手帖・2021年3月19日)。手数料込みかどうかは出典に記載なし
・それまでの若冲の記録は、2006年にクリスティーズ ニューヨークで売れた作品の44万1,600ドル(約6,965万円)(美術手帖)
【内訳・条件】
・競売は2021年3月16日のクリスティーズ ニューヨークの「日本・韓国美術」のセール(美術手帖)
・予想額の下限は30万ドル(約4,732万円)で、落札額はその5倍以上(美術手帖、Barnebys・2021年3月25日)
・日本の個人のコレクションから初めて競売に出た作品(美術手帖)
・同じセールでは、葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版画も同じ159万ドル(約2.5億円)で売れた。セール全体は220点のうち187点が売れ、合計は約971万ドル(約15.3億円)(美術手帖)
【注意】
・「最高」は若冲の作品の競売の記録。江戸時代の日本画全体での最高額かどうかは確かめていない
・クリスティーズの公式の結果ページは開けず、金額は報道で確かめた
・調べた範囲(2026年10月19日まで)では、これを超える若冲の競売の報道は見つからなかった。
・円の額は報道の概算
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:日本の個人のコレクションから初めて競売に出た作品で、予想額の下限の5倍以上の値が付いた。それまでの若冲の記録(2006年・44万1,600ドル(約6,965万円))の3倍を超える(このサイトでの計算)。
推測:若冲の肉筆の掛軸で、しかも長く個人の手元にあり市場に出たことが無かったため、手に入れる機会が少ないと見た買い手が競り合ったと考えられる。旭日・松・鶴という、めでたい題材であることも値を押し上げたと考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:買い手は出典に書かれていない。推測:日本美術の収集家や、江戸絵画を集める美術館などが、若冲の肉筆の作品の買い手になると考えられる。
【提供元】
・クリスティーズ(Christie's) — 美術品などの競売会社。このセールを開いた
【原文】
・A World Record for Hokusai's Great Wave(Barnebys Magazine・2021年3月25日)https://www.barnebys.com/blog/a-world-record-for-hokusais-great-wave
【出典】
・クリスティーズ日本・韓国美術セールの結果を伝える記事(美術手帖・2021年3月19日)https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/23769
・A World Record for Hokusai's Great Wave(Barnebys Magazine・2021年3月25日)https://www.barnebys.com/blog/a-world-record-for-hokusais-great-wave
【動画】
・「40年~50年描き出すとこんな鶏になっちゃう」江戸時代の絵師・伊藤若冲 30代と80代の作品を見比べると・・・九州国立博物館(RKB毎日放送NEWS)https://www.youtube.com/watch?v=iZAQw8BIeXI
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