No.642 仙台の放射光施設「ナノテラス」の整備費、概算で約380億円(国が約200億円・地域のパートナーが約180億円・2024年運用開始)
東北大学青葉山新キャンパスに造られた放射光施設ナノテラスの整備費は、概算で約380億円。国が約200億円、宮城県・仙台市・東北大学などの地域パートナーが約180億円を分け合った。
価格と出典
【価格】
・整備費の概算総額:約380億円(整備用地の確保・造成の経費を含む・文部科学省の有識者会議の資料・2022年11月29日)
・分担:国が約200億円、地域パートナーが約180億円(同じ資料。2026年6月24日の文部科学省の委員会資料にも同じ分担が載っている)
【内訳・条件】
・国の側は量子科学技術研究開発機構(QST)が加速器と共用のビームライン3本を、地域パートナーの代表の光科学イノベーションセンターが基本の建屋とビームライン7本を造った(2026年の資料)
・地域パートナーは宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会など(同じ資料)
・2019年に加速器の整備を始め、2023年に建屋が完成、2024年4月に運用を始めた。資料は、軟X線の領域で国内の既存の施設の100倍以上の明るさを出す国内初の「第4世代」の放射光施設と説明している
【注意】
・約380億円は2022年時点の概算で、完成後の確定額は確かめていない
・約380億円は2022年の概算なので、その後に国が増やしているビームライン(2026年の資料)の費用は含まれていないと考えられる
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:電子を回す加速器と、光を取り出して実験するビームライン10本、それを収める建屋を造った。国と地域が費用を分け合う「官民地域パートナーシップ」という仕組みで造られた。
推測:軟X線で国内の既存施設の100倍以上の明るさの光を安定して出すには、大きな加速器を精密に造る必要があり、ビームラインも1本ごとに専用の装置が要るため、数百億円規模になると考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:誰でも申請できる「共用利用」と、加入金を出した会員が使う「コアリション利用」の2つの制度がある。共用のビームラインは応募が多く、採択の率が21〜69%だった(2026年の資料)。推測:大学の研究者に加え、材料や食品などを開発する企業が使っていると考えられる。
【提供元】
・量子科学技術研究開発機構(QST) — ナノテラスを整備・運営する国の側の主体(千葉県千葉市稲毛区) — https://www.qst.go.jp/
・光科学イノベーションセンター(PhoSIC) — 地域パートナーの代表機関(宮城県仙台市青葉区) — https://www.phosic.or.jp/
・NanoTerasu(ナノテラス) — 施設の公式サイト — https://nanoterasu.jp/
【出典】
・NanoTerasu(次世代放射光施設)の利活用の在り方に関する有識者会議(第5回)参考資料1 検討を進めるための参考資料集(文部科学省・2022年11月29日)https://www.mext.go.jp/content/20221129-mxt_kibanken02_000026184_05.pdf
・NanoTerasuの状況について(文部科学省 科学技術・学術審議会 量子ビーム施設利用推進委員会 第11回 参考資料2・2026年6月24日)https://www.mext.go.jp/content/20260624-mxt_kibanken01-000050639_8.pdf
【動画】
・東北大学青葉山新キャンパス 次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」(東北大学)https://www.youtube.com/watch?v=VocCoOgSeg4
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