No.589 南極観測船「しらせ」(2代目)の建造費、予算で376億2,700万円(2005〜2009年度・2009年完成)
文部科学省の資料では、2009年に完成した南極観測船「しらせ」(2代目)の予算(建造費)は376億2,700万円(2005〜2009年度の5年国債)。いまの「しらせ」は2034年に使用を終える予定で、後継船の調査費が要求されている。
価格と出典
【価格】
・予算(建造費) 376億2,700万円(平成17〜21年度・5年国債)
【内訳・条件】
・完成は平成21年(2009年)。基準排水量1万2,650トン、全長138m(文部科学省の資料・2023年4月)
・1.5mの氷を割りながら続けて進める。越冬隊の物資を約1,100トン(うち燃料約600トン)積める。3万馬力のディーゼル電気推進(同じ資料)
・同じ資料に、搭載するヘリ CH-101 の予算(建造費)も載っている。1号機59億8,400万円、2号機66億3,900万円、3号機63億2,400万円
・計画段階の平成18年度概算要求の資料では、「しらせ」後継船は382億円(附帯事務費2億円を含む)とされていた
【注意】
・376億2,700万円は予算の額で、契約額や実際にかかった額は確かめていない。税の表記はない
・いまの「しらせ」は2034年に使用を終える予定。後継船は海洋研究開発機構(JAMSTEC)が持って動かす方針(2026年6月30日 南極地域観測統合推進本部決定)。令和9年度概算要求には、次の輸送体制のための調査費3億2,000万円(新規)が入っているが、後継船の建造費はまだない
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:厚い氷を割って進む力と、越冬に必要な物資と燃料を大量に運ぶ力を持つ大型の船。予算は5年に分けて組まれた。
推測:氷に耐える船体と強い推進力、ヘリを積む設備を一隻にまとめるため、ふつうの船よりずっと高くなると考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:予算は文部科学省(南極地域観測統合推進本部)、運航は防衛省(海上自衛隊)。
推測:南極観測隊の隊員と物資を昭和基地へ運ぶために使われると考えられる。
【提供元】
・ジャパン マリンユナイテッド株式会社 — しらせを建造したユニバーサル造船 舞鶴事業所の今の会社 — https://www.jmuc.co.jp/company/profile/ (神奈川県横浜市西区)
【出典】
・南極地域観測事業の概要 資料2-1(文部科学省・第27回外部評価委員会・2023年4月28日)https://www.mext.go.jp/content/20230428-mxt_kaiyou-000029655_3.pdf
・事前評価書【46】南極地域観測事業の推進(文部科学省・平成18年度概算要求)https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2015/04/13/1356758_046.pdf
・南極地域観測事業に関する今後の輸送体制について(南極地域観測統合推進本部決定・2026年6月30日)https://www.mext.go.jp/content/20260630-mext0827-000050946_01.pdf
・研究開発局主要事項 令和9年度科学技術関係概算要求 Part1(文部科学省・2026年8月)https://www.mext.go.jp/content/20260825-ope_dev02-000051779-9.pdf
・5月20日 南極観測船「しらせ(2代目)」竣工(2009年)(現代ビジネス)https://gendai.media/articles/-/64626
【動画】
・おかえり、南極観測船「しらせ」 豪州との2往復終え5カ月ぶり帰港(朝日新聞)https://www.youtube.com/watch?v=dFnQmn0Efm0
関連動画
情報・意見(0件)
情報や意見を書くにはログインが要ります(読むだけならログインは要りません)。