No.560 日本が国際宇宙ステーション(ISS)計画に使った経費、2013年までで約8,260億円。うち「きぼう」の開発は約2,500億円(JAXA・2014年資料)
JAXA が2014年4月に文部科学省の会議に出した資料では、日本が国際宇宙ステーション計画にこれまで(2013年まで)使った経費は約8,260億円。そのうち日本実験棟「きぼう」の開発は約2,500億円。
価格と出典
【価格】
・これまで(2013年まで)の経費 約8,260億円(JAXA の資料の「ISS計画への投資額」)
【内訳・条件】
・①「きぼう」の開発 約2,500億円、②補給船「こうのとり」(HTV)の開発 約680億円、③実験装置の開発 約450億円、④地上施設・設備の開発、宇宙飛行士の養成・訓練、「きぼう」の打ち上げなど 約2,360億円、⑤運用・利用の経費 約2,270億円
・同じ表に、ほかの国の額も載っている。米国(NASA)約7兆6,800億円(731億ドル)、欧州(ESA)約9,000億円(推定)、カナダ約1,500億円
・2012年度の実績は約388億円、2014年度の予算は約357億円(同じ資料)
・文部科学省の2014年6月の資料では、「きぼう」の開発費(地上運用設備を含む)は1987〜2008年にかかったとしている
【注意】
・資料によって数に入れているものが違う。文部科学省の2012年の資料は「平成23年度まで」で総額約7,500億円、2014年6月の資料は「累積総経費 8000億円」としている。「きぼう」の事業だけ(運用も含む)で総事業費5,910億円(平成23年度まで)とする文部科学省の資料もある
・2014年より後の累計を書いた公的な資料は見つけられなかった
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:開発だけでなく、地上の施設、宇宙飛行士の訓練、打ち上げ、運用、物資の輸送も日本の負担に入っている。文部科学省の2012年の資料では、毎年約400億円のうち約250億円が「こうのとり」による物資の輸送。
推測:宇宙に実験室を造って長く使い続けるには、打ち上げと物資の輸送が毎年かかるため、20年以上で累計が大きくなったと考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:日本実験棟「きぼう」は JAXA が開発し、運用している。
推測:国内の研究者や企業が、宇宙でしかできない実験に使っていると考えられる。
【提供元】
・宇宙航空研究開発機構(JAXA) — 「きぼう」を開発・運用する国の機関 — https://www.jaxa.jp/ (東京都調布市)
【出典】
・国際宇宙ステーション(ISS)計画概要(JAXA・文部科学省 ISS・国際宇宙探査小委員会 資料1-3・2014年4月22日)https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/071/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2014/04/24/1344413_02.pdf
・ISS計画への参加に関する費用対効果(文部科学省研究開発局・ISS・国際宇宙探査小委員会 資料4-1-2・2014年6月13日)https://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai25/sankou5.pdf
・文部科学省における宇宙分野の推進方策について 参考資料5「国際宇宙ステーション」(文部科学省・2012年12月)https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/12/19/1329049_006.pdf
・日本実験棟「きぼう」(JEM)事業説明(文部科学省・平成25年度概算要求)https://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai11/sankou2-8.pdf
【動画】
・宇宙の実験室 「きぼう」日本実験棟 ~Japanese Experiment Module "Kibo"~(JAXA | 宇宙航空研究開発機構)https://www.youtube.com/watch?v=ZlPmt5a2qGI
関連動画
情報・意見(0件)
情報や意見を書くにはログインが要ります(読むだけならログインは要りません)。