No.549 国立天文台のすばる望遠鏡(ハワイ・マウナケア)の建設費、394.9億円(1991〜1999年度)
国立天文台がハワイ島のマウナケア山頂に造ったすばる望遠鏡は、1991〜1999年度の9年計画で、資金計画上の建設費は394.9億円(文部科学省の資料)。主鏡は口径8.2mの一枚ガラス。
価格と出典
【価格】
・建設費 394.9億円(1991〜1999年度)
・資金計画上の運転経費・実験経費は計578.5億円(建設期33.2億円、2000〜2012年度396.1億円、2013〜2021年度149.2億円)
【内訳・条件】
・1990年度に調査研究費が認められ、1991年度に建設の予算がついた。試験観測は1998年度から、本格的な運用は2000年度から(文部科学省の資料)
・国立天文台名誉教授の家正則氏は、建設費の総額を400億円、国民1人あたり400円の税金と書いている。1984年に検討を始め、1999年に完成した(『学術の動向』2015年11月号)
・主鏡は口径8.2m・厚さ20cm・重さ22.8トン。熱でほとんど伸び縮みしないガラスで、作るのに7年かかった(すばる望遠鏡公式サイト)
・望遠鏡の高さは約22.2mで、動く部分の重さは555トン(三菱電機 DSPACE)
・望遠鏡はハワイ島マウナケア山頂の標高4,139mにある(公式サイト)
【注意】
・394.9億円は文部科学省の資料の数字。「400億円」はそれを丸めた言い方と考えられる
・山頂の標高は、文部科学省の資料では4,200m、公式サイトでは4,139mと書かれている
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:一枚ガラスの主鏡を7年かけて作り、261本のロボットの腕で支えて形を保っている。標高4,000mを超える山頂に9年かけて建てた。
推測:大きな一枚の鏡を作って磨く技術と、空気の薄い山頂での工事が重なり、国の研究施設の中でも大きな費用になったと考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:「共同利用研究」の施設として文部科学省が評価している。
推測:国内外の天文学の研究者が、観測の申し込みをして使っていると考えられる。
【提供元】
・自然科学研究機構 国立天文台 ハワイ観測所 — すばる望遠鏡を運営 — https://subarutelescope.org/jp/about/ (山麓の施設は米国ハワイ州ヒロ)
【出典】
・大型光学赤外線望遠鏡「すばる」の共同利用研究 事業移行評価(文部科学省・2021年8月)https://www.mext.go.jp/content/20210819-mxt_gakkikan-000017209_2.pdf
・宇宙と光 1「宇宙の夜明け」を見た すばる望遠鏡(家正則・『学術の動向』2015年11月号)https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/20/11/20_11_40/_pdf/-char/ja
・口径8.2メートルの主鏡(すばる望遠鏡公式サイト)https://subarutelescope.org/jp/about/features/2.html
・「世界が欲しがる」すばる望遠鏡(三菱電機 DSPACE・2018年4月17日)https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c1804_1.html
【動画】
・進化を続けるすばる望遠鏡 -25年の歩みとその先へ-(すばる望遠鏡|SubaruTelescope, NAOJ)https://www.youtube.com/watch?v=4Je--MqBtL8
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