No.380 上杉謙信の愛刀と伝わる国宝の太刀「山鳥毛」、瀬戸内市が5億円で購入(2020年)
鎌倉時代中期の国宝の太刀「山鳥毛(さんちょうもう)」を、岡山県瀬戸内市が5億円で購入する計画を立て、ふるさと納税などで資金を集めて2020年3月22日に市の所有とした。
価格と出典
【価格】
・購入価格は5億円(瀬戸内市「山鳥毛里帰りプロジェクト」の質問と答え・令和元年12月24日更新)。
・募集の目標額は5億1,309万円で、購入費5億円と展示ケース1,309万円を合わせた額。
・刀剣の情報サイト「刀剣ワールド」は、この5億円を刀剣の取引で史上最高額としている。
【内訳・条件】
・資金はふるさと納税を使ったクラウドファンディングで募った(期限は2020年3月31日)。
・瀬戸内市は令和2年(2020年)3月22日に山鳥毛を市の所有とした。いまは備前長船刀剣博物館で年1回ほど公開している(市のページ・2026年5月7日更新)。
・刀は鎌倉時代中期の刀工集団「福岡一文字派」の作とされ、上杉謙信・景勝親子の愛刀として知られる。
【注意】
・5億円という額は、市の外部の評価委員会が「5億円以上の価値がある」と判定したことにもとづく。刀剣ワールドによれば、研究者による評価額は3億円余りだった。
・価格の資料は2019年12月のもので、取引の細かな条件は市のページには書かれていない。
【なぜこの価格なのか(考察)】
出典の事実:評価委員会は、刀の歴史的価値・資産としての評価・教育文化的な価値・観光への波及効果をあわせて見て、5億円以上の価値があると判定した。市は、個人が買うと県外に出たり公開されなくなったりするおそれがあると説明している。
推測:国宝の太刀は売りに出ること自体がまれで、謙信ゆかりという来歴と、刀の産地に戻るという物語が重なったことで、刀そのものの評価に地域の観光や文化への効果が上乗せされ、日本刀として例のない額になったと考えられる。
【どんな人が利用しているか(考察)】
出典の事実:買い手は自治体で、資金は全国からの寄附(ふるさと納税)で集めた。
推測:個人の収集家ではなく、刀の文化を地域の看板にしたい自治体や博物館が、寄附を募って名刀を買う形の取引と考えられる。
【提供元】
・瀬戸内市(備前長船刀剣博物館) — 山鳥毛を所有・公開する自治体 — https://www.city.setouchi.lg.jp/(岡山県瀬戸内市)
【出典】
・「山鳥毛里帰りプロジェクト」に関する様々な質問に答えます(瀬戸内市・2019-12-24更新)https://www.city.setouchi.lg.jp/soshiki/89/1303.html
・国宝「太刀 無銘 一文字(山鳥毛)」について(瀬戸内市・2026-05-07更新)https://www.city.setouchi.lg.jp/site/token/109319.html
・日本刀の値段 最高額は5億円(刀剣ワールド名古屋・日付なし)https://www.touken-collection-nagoya.jp/sword-value/nihonto-price/
【動画】
・なんと5億円!国宝の刀をふるさとへ…購入に名乗り 岡山・瀬戸内市(KSB瀬戸内海放送)https://www.youtube.com/watch?v=GAhc5IL_BCc
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